一般財団法人 地域公共交通総合研究所  |  The Research Institute for Local Public Transport

一般財団法人地域公共交通総合研究所の設立にあたっての所感

丸尾 聰


弊社日本総合研究所はバブル絶頂期に設立された最後発の「シンクタンク」です。国の法制度が未整備で「環境問題解決の後進国」であったことに着目し、民間企業のビジネスの力で解決を挑戦する「ドゥタンク」としてデビューした。

企業の技術力、自治体の現場力、住民の問題意識を結集させて、事業体を組成して、プロジェクトを立ち上げた。

土壌汚染防止、容器包装リサイクル、電力自由化の契機をつくり、国を動かす契機を作ったと自負している。

両備グループは、地域交通分野で、まさにそれを民間企業のビジネスの力で解決に挑戦してきた「ドゥタンク」そのものである。

その「ドゥタンク」が骨太の「シンクタンク」を作ったのだから期待が持てる。「地域交通後進国」である日本を、先進国にふさわしい状況にするために。

また、この取組みが、いずれ本当の後進国の支援にもつながるものと信じる。初動は小さいかもしれないが、地に足の着いた動きゆえ、大きな動きにつながると、その影響力は世界に拡がると思う。




略歴 等

所属・役職
創発戦略センター グリーングロースオフィス オフィサー

研究・専門分野
新規事業戦略
経営人財育成
事業再生

注力テーマ
製造業の新規事業の立上げと事業リーダーの育成
製造部門に埋没した技術資源の棚卸しと価値付け
創業時から継承されるDNA発掘に基づく技術開発戦略立案
研究開発部門に求められる中長期戦略立案
地域再生のための新産業起こし実現支援

受賞
吉田奨学金奨励賞(東京藝術大学主催)
住宅総合助成研究採択(清水建設・住宅研究財団主催)
建築設計コンペ・銀賞(東京建築士会主催)
国際建築設計コンペ・佳作(新建築社+セントラルガラス主催)

著書
潰れるネット企業 復活するリアル企業—見えてきた第2次e革命の覇者
行政サービスビジネス(共著)
総覧日本の建築・東京(共著)
NHKビジネス塾の教科書(共著)

経歴
1996年 東京藝術大学美術学部卒業
1986年 社団法人日本能率協会入職
埋もれた技術や人財から価値の源泉を見出し事業に結びつける実行力支援を行う
1988年 自ら社内ベンチャーを立ち上げ、経営とデザインを統合するCI計画やデザインディレクション事業を推進
1990年 株式会社日本総合研究所入社、現在に至る
調査・計画を主業務とする「シンクタンク」と一線を画し、技術開発や市場創造の実行・実現を主業務とする「ドゥタンク」を標榜。
土壌汚染修復問題の解決ビジネスの立ち上げや、ソフトエネルギーの日本初のモデル事業の仕掛け、各種リサイクル法素案作成のため官民の間になって最適解を提言
その技術開発や事業立ち上げの「実践知」を活かして、大手電機メーカーの新規事業開発、家電メーカーの社内ベンチャー、鉄鋼メーカーの技術棚卸しと価値付け、中小製造業の事業再生などに従事