The Research Institutefor Local Public Transport

公共交通は少子高齢化による利用者減少、慢性的働き手不足、そして世界情勢悪化に伴うエネルギー価格高騰という向かい風にさらされています。特に地方の交通については存続の危機にさえ直面しています。近年ようやく脱却できたコロナ禍では、人流が途絶えることでお客様が一瞬にして消失してしまうという現象が起こり、大都市圏でも交通事業者は固定費さえ賄えないという状況に陥りました。
平和で自然にあふれた土地で豊かな生活を送るために、移動の自由は必要不可欠であるといえるでしょう。どんなエリアに住んでいようと、また高齢になって自動車の運転ができなくても、必要な時に必要な場所に行けるということは、その地域に住み続けることができる条件の一つでもあります。
交通事業のことは交通事業者に任せておけば良いということではなく、皆で考え取り組んでいかなければ手遅れになってしまう焦りさえ感じます。
一方で交通事業者の側においても、経営の実態を説明し理解を求める努力や、お客様のニーズを進んで汲み取っていく姿勢は今まで以上に重要となっています。最も大事なステークホルダーである利用者や沿線住民そして関係自治体との良好なコミュニケーションはますます必要であるといえます。
こうした交通を取り巻く諸問題を研究し、現実的かつ理論的に実践する活動を推進していかれている地域公共交通総合研究所の取り組みに、微力ながら参加させていただき、より良い社会を目指していければ幸いです。
以 上
喜多村 樹美男(きたむら きみお)
前西武バス会長 前西武鉄道社長 元近江鉄道社長
出身
1961年1月6日生まれ(65歳)
学歴
1984年 早稲田大学 政治経済学部卒業
職歴等
1984年~ 西武鉄道入社
同年 駅係員、車掌、運転士を経て
2005年~ 西武鉄道秘書室長
2010年~ 西武ホールディングス
取締役上席執行役員人事部長
2015年~ 近江鉄道 代表取締役社長
2020年~ 西武鉄道 代表取締役社長
2023年~ 西武バス 取締役会長
2026年~ 退任
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