一般財団法人 地域公共交通総合研究所  |  The Research Institute for Local Public Transport

一般財団法人地域公共交通総合研究所の設立にあたっての所感

吉田 淳一


地域公共交通のあり方、特に過疎などで民間事業として成立しないような状況をどうするかという問題は、本来、国のあり方に直結するような重要かつ地域横断的な事柄であるにも関わらず、ややもすると個別地域の、限られた問題として扱われていた感があります。

しかしながら、日本が人口減少局面に突入し、地域社会をいかに維持していくかという問題があちらこちらで噴出しつつある今、地域社会を支える最重要な要素である公共交通をどのように維持していくのか、あるいは維持できないなら代わりに何をすべきか、という課題に、真正面から向き合うべき段階に来ていると思います。

一般財団法人地域公共交通総合研究所が、こういった課題の解決に向けた論点の整理、議論の喚起、そしてあわよくば解決策の提示とその実行の牽引役となってくれるものと強く期待するとともに、私もその一端を担う機会を与えられたことを名誉に思います。




略歴 等

昭和40年    生まれ
平成3年 3月  東京大学大学院工学系研究科(土木工学)修士修了
同 3年 4月  日本開発銀行入行
同 11年10月 日本政策投資銀行 政策金融評価部
同 14年 4月 岡山事務所 事務所長代理
同 17年 6月 環境エネルギー部 調査役
同 19年 6月 総務部 課長
同 20年10月 (株)日本政策投資銀行 経営企画部 課長
同 21年 5月 四国支店 課長
同 23年 5月 岡山事務所長
現在に至る