武藤 浩

京都大学公共政策大学院では、国土交通行政を題材に行政学的な課題や行政の現場の実態を語るとともに、地域公共交通政策をケーススタディーにゼミ形式の授業を受け持って学生が選択した地域の公共交通の現状と改善策を共に学び議論しています。

地域の公共交通は、モータリゼーション、規制緩和、人口減少などにより厳しい状況にありますが、住民の生活を支える重要なインフラとしてあらゆる手段を総動員してその存続を図っていく必要があります。
本研究所では、早い時期からこの問題提起をするとともに全国の地域公共交通の現状について調査を行ってきました。

全国一律の解はなく地域の個性に応じた処方箋を自治体や民間事業者と住民の知恵で作っていき、国が制度や財政で支援する体制が望まれます。

これまでの経験を活かして本研究所においても取り組んでいきたいと思っています。

武藤 浩 プロフィール

■現  職
京都大学公共政策大学院特別教授

■出  身
1956年 愛知県名古屋市生まれ

■学  歴
1979年 京都大学法学部卒業

■職  歴
1979年 運輸省入省(自動車局旅客課)
     航空局監理部長、観光庁次長、自動車局長、官房長など
2017年 国土交通省事務次官退任
2018年 みずほ銀行顧問など
2020年 京都大学公共政策大学院客員教授
2023年 現職