ジークフリード ルプレヒト Siegfried Rupprecht

地域公共交通総合研究所のアドバイザリーボードメンバーとしての私の使命は、日本とヨーロッパの都市モビリティのそれぞれの課題に対する理解を深め、実現可能な解決策を見出すのに貢献することです。また、日本と欧州の関係者の間でグッドプラクティスや研究成果を共有することで、両国の持続可能な都市モビリティのあらゆる側面における協力関係を発展させることを支援できれば幸いです。特に、地域公共交通総合研究所が、低炭素モビリティに貢献し持続可能な都市モビリティ計画(SUMP)のコンセプトを日本国内に役立たせるために、わたしが関与したヨーロッパの各都市でのこれまでの取り組みや経験したリアルな体験について提供したいと思います。

プロフィール

社会科学者(ビーレフェルト大学、バンベルク大学、オックスフォード大学)であり、1991年以来、モデレーター、アドバイザーとして、国際的な研究・革新プロジェクトの開発・運営に携わり、世界中の政策立案者、産業界、NGO、研究者と緊密に協力し、持続可能なモビリティ計画、統合都市モビリティソリューション、クリーンでエネルギー効率の高い輸送、公共交通、変化管理プロセスなど都市と持続可能なモビリティの開発を専門としている。
ケルン市の欧州事務所長を経た後、ルプレヒト・コンサルトのディレクターとして、交通とエネルギーに関する大規模な研究・実証プロジェクトを成功させたほか、ソフトウェア開発(戦略的情報システム)にも携わり、ケルン工科大学、ビーレフェルト大学において都市・地域計画における応用統計の講師も務めた。ルプレヒト・コンサルトのオーナー兼エグゼクティブ・ディレクターとして、戦略的に重要なプロジェクトに注力し、多くの国際的な都市開発プロジェクトに強く関与。2016年からは米国科学アカデミー交通研究委員会(大都市政策・計画・プロセス委員会)メンバー。国際公共交通協会(UITP)や持続可能な低炭素交通に関するパートナーシップ(SLOCAT)など会社を代表して活動。2019年には、欧州委員会の名誉あるCIVITAS Lifetime Award受賞。