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溝上 章志

熊本市では、民間3バス事業者の経営不振と市営バス事業の民間移譲を契機に、2008年~2011年の「バス輸送のあり方検討協議会」、2012年からの「熊本市公共交通協議会」での熱い議論の成果として、我が国では例を見ない先進的な公共交通の再デザイン案が提案され、順次実装されてきました。たとえば、公共交通基本条例の策定、自主運行系統に対する事前算定方式によるインセンティブ補助制度の導入、全県下全社に共通のスマートカード(くまモンのICカード)とバスロケ(バスきたくまさん)の導入、県下5社によるバス事業の共同経営など、我が国の公共交通政策を転換させるようなものばかりです。

その結果、利用者の利便性向上や需要拡大、経営の効率化といった成果が少しずつ見え始めており、今後はMaaSやバスだけでなくタクシー事業なども含めたより広範囲な公共交通事業の共同経営に拡大していく計画です。

このたび、本研究所のアドバイザリーボードの一員に加えて頂き、大変光栄に存じます。他の自治体や事業者にも熊本での経験や実践例を紹介しながら、我が国の公共交通サービスが高い利便性を持ち、効率的な運用も可能になるよう、ご協力したいと存じます。

溝上 章志 プロフィール

氏 名  溝上 章志(みぞかみ しょうし)
現 職  熊本学園大学 経済学部 教授

出身
1955年  鹿児島県生まれ

学歴
1984年  名古屋大学大学院工学研究科博士後期課程 単位修得
1986年  工学博士(名古屋大学)

職歴
1984年4月  名古屋工業大学助手(工学部)
1987年10月  九州東海大学講師(工学部)
1990年4月  九州東海大学助教授(工学部)
1990年5月~1991年4月  連合王国ケンブリッジ大学マーチンセンター客員研究員
1995年4月~  熊本大学助教授(工学部)
1998年4月~  熊本大学教授(工学部)
2000年5月~2001年4月  フィリピン大学National Center for Transport Studies客員教授(JICA長期専門家)
2006年4月  熊本大学教授(大学院自然科学研究科)
2016年4月  熊本大学教授(大学院先端科学研究部)
2021年4月  熊本学園大学教授(経済学部)
現在に至る

受賞
1987年10月  昭和61年度土木学会論文賞 「分担需要変動型均衡交通需要予測法と最適バス輸送計画策定法の開発(総合題目)」,(社)土木学会
1993年10月  平成4年度交通工学研究会論文賞 地方中核都市における公共交通サービス整備に関する計画評価システムの提案,(社)交通工学研究会
2009年11月  The Best Paper Award for discovering interesting facts “The Evaluation of Transportation Policies based on the Quality of Mobility Index by Capability approach”, Eastern Asia Society for Transportation Studies
2010年8月  平成22年度JCOMM技術賞 「熊本電鉄の利用促進のための一連のMM施策とその有効性の評価(受賞研究業績=溝上章志,橋本淳也,末成浩嗣:利用実態調査による利用促進を目的としたMM施策の有効性評価,土木学会論文集, 66 (2), pp. 147-159, 2010 他)」,日本モビリティ・マネジメント会議
2017年9月  The Best Paper Award for discovering interesting facts “A study on Possibility of Introducing Regular Bus System in Kandahar City, Afghanistan”, Eastern Asia Society for Transportation Studies
2020年12月  令和2年度JCOMMプロジェクト賞 「熊本県内バス電車無料化社会実験と検証」,日本モビリティ・マネジメント会議

地域公共交通に関する最近の主要な論文
1)交通シミュレーションモデルを用いた都市部への相乗りタクシー導入の評価, 共著, 土木学会論文集D3, Vol.76, No.5, pp.I-1321-I_1330, 2021.4.
2)「熊本県内バス・電車無料の日」が交通とまちに与えた多面的効果, 共著, 土木学会論文集D3, Vol.77, No.1, pp.23-31, 2021.1.
3)バスロケと乗込調査データによるコミュニティバスの運行実態の分析と適切な時刻表の設計, 共著, 土木学会論文集D3, Vol.75, No.6, pp.I_717-I_725, 2020.4.
4)利便性と収益性から見た我が国でのカーシェアリングサービスのフィージビリティ, 共著, 土木学会論文集D3, Vol.76, No.1, pp.18-32, 2020.1.
5)”バスロケーションシステムの導入・運用の実態と課題, 共著, 土木学会論文集D3, Vol.74, No.5, pp. I_1197-I_1205, 2018.12.
6)立地適正化計画に整合した地域公共交通網形成計画の立案手法に関する研究 -荒尾市地域公共交通網形成計画を例に-, 共著, 都市計画論文集, Vol.53, No.3, pp.581-588, 2018.10.
7)バストリガー制度を維持するための契約のあり方に関するシミュレーション分析, 共著, 土木学会論文集D3, “Vol.72, No.1, pp. 52-61, 2016.1.
8)Compact development and energy consumption: Scenario analysis of urban structures based on behavior simulation, Applied Energy 159, pp.449-457, 2015.12.
9)”需要変動を内生化した地域公共交通に対するインセンティブ補助の理論とその適用, 共著, 土木学会論文集D3, Vol.69, No.5, pp.I_649-I_658, 2013.12.
10)熊本都市圏におけるバス路線網再編計画案へのインセンティブ報酬モデルの適用, 共著, 土木学会論文集D3, Vol. 68, No. 2, pp.105-116, 2012.5.

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