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宇都宮 浄人

コロナ禍の下、地域公共交通が非常に厳しい状況にあることは、本研究所の調査でも明らかですが、人口減少や高齢化、地球環境問題を考えたとき、地域公共交通の制度が右肩上がりの時代のままであることに問題の根本があります。

本研究所は、大都市圏にある通常のシンクタンクとは異なり、地域に根差し、現場の実務に精通した研究員が、地道な調査を行うことで実績を上げてきました。筆者もこれまでのお付き合いの中で、こうした研究所が地域公共交通の新たな制度構築に向けて情報発信する必要があると感じていたところです。

このたび、本研究所でお仕事する機会をいただいたことは、大変光栄であり、また、有難いことだと実感しています。公共交通は、事業単体で考えてはいけません。都市政策、福祉政策など社会全体の幅広い文脈の中に位置づける必要があります。日本の地域社会のクオリティオブライフの向上に向けて、地域公共交通の分析を通して、微力ながら力を尽くしたいと存じます。

宇都宮 浄人 プロフィール

氏 名  宇都宮 浄人(うつのみや きよひと)
現 職  関西大学 経済学部 教授

出身
1960年  兵庫県西宮市生まれ
学歴
1984年  京都大学経済学部卒業
職歴
1984年  日本銀行入行
1991年  マンチェスター大学修士(経済学)
2001年  一橋大学経済研究所専任講師
2003年  日本銀行調査統計局物価統計課長
2006~07年、2008~09年  東京大学経済学部非常勤講師兼任
2010年  日本銀行金融研究所歴史研究課長
2011年  関西大学経済学部教授
2017~18年  ウィーン工科大学交通研究所客員教授兼任

主な著書
『地域公共交通の統合的政策』(東洋経済新報社)、『地域再生の戦略-「交通まちづくり」というアプローチ』(ちくま新書、第41回交通図書賞受賞)、『鉄道復権』(新潮選書 第38回交通図書賞受賞)、『路面電車ルネッサンス』(新潮新書、第29回交通図書賞受賞)、共著に『フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか』(学芸出版社)、『LRT』(成山堂)、『世界のLRT』(JTBパブリッシング)、『経済統計の活用と論点』(東洋経済新報社)など。

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